5.4 印刷物のレタッチ [Adobe Photoshop]

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タラ
よっしゃ!印刷物のレタッチか。Web用の画像とは違うんだろ?どんな点に気をつければいいんだ?
グー
解像度と色空間が重要。
タラ
へえ、具体的にどういうことなんだ?詳しく教えてくれよ。
中の人
はい、印刷物のレタッチには Web 用とは異なる特有の注意点があります。まずは基本的な設定から見ていきましょう。
目次

1. 印刷用画像の基本設定

  1. 解像度: 300dpi 以上(高品質印刷なら 600dpi)
  2. カラーモード: CMYK
  3. 色域: 使用する用紙や印刷方法に応じたプロファイルを選択
タラ
おお、解像度が Web より高いんだな。でも、CMYK って何だ?
グー
印刷用の色空間。
中の人
そうですね。CMYK は Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key plate(ブラック)の略で、印刷機のインクの色を表します。Web 用の RGB とは色の表現方法が異なるので注意が必要です。

2. 明るさとコントラストの調整

  1. レベル補正: イメージ > 調整 > レベル補正
  2. カーブ: イメージ > 調整 > カーブ
  3. 明るさ・コントラスト: イメージ > 調整 > 明るさ・コントラスト
タラ
へえ、これらの調整で印刷物がキレイになるのか。でも、やりすぎると変になったりしないか?
グー
印刷でのつぶれに注意。
中の人
その通りです。印刷では画面で見るよりも色が濃くなる傾向があります。特に暗部のつぶれに注意しましょう。ヒストグラムを確認しながら調整するのがコツです。

3. 色調補正

  1. 色相・彩度: イメージ > 調整 > 色相・彩度
  2. カラーバランス: イメージ > 調整 > カラーバランス
  3. 選択色域の調整: イメージ > 調整 > 選択色域
タラ
色調補正か。難しそうだな。どうやって適切な色を決めればいいんだ?
グー
校正紙が重要。
中の人
そうですね。実際に印刷される紙や印刷方法でテスト印刷(校正)を行い、それを見ながら調整するのが最も確実です。また、モニターのキャリブレーションも重要です。

4. シャープネス処理

  1. アンシャープマスク: フィルター > シャープ > アンシャープマスク
  2. スマートシャープ: フィルター > シャープ > スマートシャープ
タラ
シャープネスか。これをやると写真がくっきりするんだよな。どのくらいかければいいんだ?
グー
印刷方法による。控えめに。
中の人
はい、印刷方法や用紙によって適切な強度が変わります。一般的には控えめに設定し、印刷サンプルを見ながら調整するのが良いでしょう。

5. ノイズ除去と粒状感の調整

  1. ノイズ除去: フィルター > ノイズ > ノイズ除去
  2. 粒状フィルム: フィルター > ノイズ > 粒状フィルム
タラ
ノイズを消すのは分かるけど、わざわざ粒状感をつける理由は何だ?
グー
芸術的表現。質感の演出。
中の人
その通りです。写真の種類や印刷物の目的によっては、適度な粒状感が質感や雰囲気を演出するのに効果的です。ただし、使いすぎには注意が必要です。

6. 印刷用データの最終チェック

  1. 色域警告の確認: 表示 > 色域外警告
  2. 印刷色の確認: 表示 > 校正設定 > 作業用 CMYK
  3. 画像解像度の確認
  4. トンボと裁ち落としの設定
タラ
なるほど。最後にしっかりチェックするんだな。これで完璧な印刷物ができそうだ!
グー
実際の印刷で確認が大切。
中の人
その通りです。最終的には実際の印刷物で確認し、必要に応じて微調整を行うことが重要です。印刷のプロフェッショナルとコミュニケーションを取りながら進めていくのが理想的ですね。
タラ
分かった!印刷物のレタッチ、奥が深いけど面白そうだな。実際にやってみるのが楽しみだ!
中の人
素晴らしい意欲ですね。次回は、これらのテクニックを使って実際に印刷用の写真をレタッチする過程を、step by stepで見ていきましょう。グーとタラと一緒に、Photoshopでの印刷物レタッチのスキルを磨いていきましょう。
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