5.4.3 印刷用データの書き出し [Adobe Photoshop]

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タラ
よっしゃ!印刷用データの書き出しか。Web用とは違うんだろ?どんな点に気をつければいいんだ?
グー
色空間とレイアウトが重要。
タラ
へえ、具体的にどういうことなんだ?詳しく教えてくれよ。
中の人
はい、印刷用データの書き出しには特有の注意点があります。順を追って見ていきましょう。
目次

1. 印刷用データの基本設定

  1. カラーモード: CMYK
  2. 解像度: 300dpi以上
  3. ブリード(塗り足し): 3mm程度
  4. トンボの設定
タラ
おお、CMYKってWebのRGBとは違うんだな。でも、ブリードって何だ?
グー
裁断時のずれに対応。
中の人
そうですね。ブリードは印刷後の裁断時のずれを考慮して、デザインを少し大きめに作る部分です。これにより、白い縁が出ることを防ぎます。

2. 書き出し前の最終チェック

  1. レイヤーの確認と整理
  2. フォントのアウトライン化
  3. 画像の埋め込み
  4. カラープロファイルの確認
タラ
フォントのアウトライン化って何だ?なぜ必要なんだ?
グー
フォントトラブル防止。
中の人
フォントのアウトライン化は、テキストを図形に変換する処理です。これにより、印刷所でフォントが欠落するトラブルを防げます。ただし、アウトライン化すると後からテキストの編集ができなくなるので注意が必要です。

3. PDFでの書き出し手順

  1. ファイル > 別名で保存 を選択
  2. フォーマットでAdobe PDF (*.PDF)を選択
  3. Adobe PDF プリセットで「プリントに高品質」を選択
  4. 設定画面で詳細オプションを確認
タラ
PDFで書き出すのか。他の形式じゃダメなのか?
グー
PDFが一般的。互換性が高い。

4. PDFオプションの詳細設定

  1. 一般: 互換性を「Acrobat 4 (PDF 1.3)」に設定
  2. 圧縮: 画像の圧縮は「ダウンサンプリングしない」を選択
  3. トンボと裁ち落とし: トンボを追加し、裁ち落としを設定
  4. 出力: カラー変換を「変換しない」に設定
タラ
へえ、細かい設定がたくさんあるんだな。これ全部覚えなきゃいけないのか?
グー
基本を押さえれば大丈夫。
中の人
そうですね。基本的な設定を理解し、必要に応じて印刷所の指示に従うことが大切です。次に、よくある注意点を見ていきましょう。

5. 印刷用データ書き出しの注意点

  1. オーバープリントの確認
  2. 特色の扱い
  3. 総インク濃度の制限(300%以下が目安)
  4. ファイルサイズの確認
タラ
オーバープリントって何だ?難しそうだな。
グー
色の重なり方の指定。要注意。
中の人
オーバープリントは、色が重なった際の印刷方法を指定するものです。特に黒文字には注意が必要で、意図せず消えてしまうことがあります。Photoshopでは「表示 > オーバープリントプレビュー」で確認できます。

6. 印刷所とのコミュニケーション

  1. 入稿仕様の確認
  2. プリフライトの実施
  3. 色校正の依頼
  4. 試し刷りの確認
タラ
なるほど。印刷所とのやりとりも大事なんだな。
グー
最終確認が重要。
中の人
その通りです。最後に、印刷用データ書き出しの全体的なワークフローをまとめましょう。

7. 印刷用データ書き出しのワークフロー

  1. デザインの完成
  2. 最終チェック(レイヤー、フォント、画像など)
  3. 印刷用設定の適用(CMYK変換、解像度確認など)
  4. PDFへの書き出し
  5. プリフライトでのチェック
  6. 印刷所への入稿
  7. 色校正と試し刷りの確認
  8. 本印刷
タラ
なるほど。手順を踏んで慎重にやっていくんだな。よし、実践してみるぞ!
グー
慎重に。でも恐れずに。
中の人
素晴らしい意欲ですね。次回は、これらの手順を使って実際に印刷用データを書き出す過程を、step by stepで見ていきましょう。グーとタラと一緒に、Photoshopでの印刷用データ書き出しのスキルを磨いていきましょう。
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